日本語教師をめざす人のためのスモールステップで学ぶ教授法

新刊

日本語教師をめざす人のためのスモールステップで学ぶ教授法

スモールステップで学ぶ

日本語教師を目指す方の「はじめの一歩」に

本シリーズは、日本語教員試験に出題される分野の中で特に重要な「文法」「音声」「教授法」を取り上げ、試験対策に役立てるための教材です。

「教授法」では、教師と学習者、外国語教授法、日本語教育法、コース・デザイン、教材分析・開発、授業実践と振り返り、中間言語分析、評価法について全８章で扱います。

各章では、冒頭の「キーワードチェック」で自分の知識を確認してから、学習項目についての解説を読み、問題に取り組みます。各学習項目は基本的に２ページで構成されています。問題には丁寧な解説（別冊に収録）もあるので、初学者の方でも少しずつ、無理なく知識を積み上げていくことができます。章の最後には「実力診断テスト」があり、その章を振り返り、試験を模した問題で腕試しをすることができます。「１日２ページ」のようにスモールステップで一歩ずつ無理なく着実に学習できる一冊です。

これから日本語教師を目指す方だけでなく、すでに教え始めている人にとっても、教授法の基礎的な知識を確認し、自らの教え方を振り返るうえで役立ちます。

はじめに
著者からのメッセージ
本テキストの使い方

第１章　教師と学習者
◆キーワードチェック
１．日本語教師に求められること
２．教授観、学習観の変遷

第２章　外国語教授法
◆ キーワードチェック
１．外国語教授法とは
２．直接法
３．構造主義言語学、行動主義心理学に基づく教授法
４．ナチュラル・アプローチ
５．コミュニカティブ・アプローチ
６．タスク中心の教授法
７．一つの教授法にとらわれない教え方
８．認知面や心理面に注目した様々な教授法
◆ 実力診断テスト
◆〈資料〉教授法の史的変遷

第３章　日本語教育法
◆ キーワードチェック
１．多様な学習者
２．レベル別の指導法（１）－レベルの分け方
３．レベル別の指導法（２）－レベルと技能
４．技能別の指導法（１）－「話す」・「書く」
５．技能別の指導法（２）－「読む」
６．技能別の指導法（３）－「聞く」
◆ 実力診断テスト

第４章　コース・デザイン
◆ キーワードチェック
１．コース・デザイン
２．レディネス調査・分析
３．ニーズ調査・分析、目標言語調査・目標言語使用調査
４．シラバス・デザイン（１）
５．シラバス・デザイン（２）
６．カリキュラム・デザイン、評価
７．シラバスと教授法
◆ 実力診断テスト
◆〈資料〉コース・デザインの流れ

第５章　教材分析・開発
◆ キーワードチェック
１．教材と教具
２．教材と教具の選択
３．教科書の分析と選択
４．コンピュータを活用した教育・学習
５．学習リソースと著作権
◆ 実力診断テスト

第６章　授業実践と振り返り
◆ キーワードチェック
１．授業計画（１）－授業設計の二つのタイプ
２．授業計画（２）－到達目標の確認と学習項目の分析
３．授業計画（３）－授業の構成・流れの検討（１）構造シラバス（文法・文型シラバス）の場合
４．授業計画（４）－授業の構成・流れの検討（２）課題（タスク）シラバス／Can-doシラバスの場合
５．授業計画（５）－授業の構成・流れの検討（３）技能中心の授業の場合
６．教案作成
７．授業の振り返りと教師の成長
◆ 実力診断テスト

第７章　中間言語分析
◆ キーワードチェック
１．誤用についての考え方の変化
２．学習者の誤用（１）
３．学習者の誤用（２）
４．フィードバックの種類・分類（１）
５．フィードバックの種類・分類（２）
◆ 実力診断テスト

第８章　評価法
◆ キーワードチェック
１．評価の種類
２．測る内容によるテストの分類
３．採点方法によるテストの分類（１）
４．採点方法によるテストの分類（２）
５．採点方法によるテストの分類（３）
６．いいテストの条件
７．ルーブリックとポートフォリオ評価
８．テスト結果の分析
◆ 実力診断テスト

コラム１　　コミュニケーションの要素
コラム２　　コミュニケーション能力（コミュニカティブ・コンピテンス）

参考文献

索引

別冊　問題・実力診断テストの解答と解説