新版 サードカルチャーキッズ 国際移動する子どもたち

本書は『サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち』(2010年9月発行)の改訂版です。原著THIRD CULTURE KIDS: Growing Up Among Worldsの第3版に合わせて、加筆・修正を行い、クロスカルチャーキッズの項目を加えました。

*サードカルチャーキッズ(TCK):国際移動を繰り返し、さまざまな国や文化の影響を受けながら独自の生活体験をしてきた子どもたち。
*クロスカルチャーキッズ(CCK):グローバル化した世界の中でTCKの枠に収まらない、多文化で生きる子どもたち。


訳者の一人、嘉納もも先生のコラム『「帰国子女」と「サードカルチャーキッズ」』も掲載。TCKと海外帰国子女を比較して論考しているのでTCKについてより深く知ることができます。

本書では体験談を通して「落ちつかない、根無し草のような生活感覚」を持つTCKの抱える問題点を一つひとつ詳しく分析し、社会学的・心理学的・教育的観点から解決方法を探り、新たな道筋を付けていきます。

親の国の文化でもなく住んでいた国の文化でもない「間(はざま)の文化」で育ちアイデンティティに揺れるTCK、そしてその家族の皆さんに「自分という存在が突然世界から消えてしまったような、そんな思いを抱えているのは自分(我が子)だけではない」と気づかせてくれる一冊です。

TCK当事者である帰国生、海外赴任経験のあるお父さん・お母さん、上記のような環境にいる友人や親戚を持つ方、帰国生を対象とする教育関係者の皆さん、児童生徒の第二言語学習のサポートにあたる方々に、ぜひご一読いただきたい必携の書!

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