日本語文法演習 敬語を中心とした対人関係の表現 ―待遇表現―
日本語文法演習シリーズは、上級レベルの日本語を適切に産出するために、文法をわかりやすく整理・説明し使い方の練習をするものです。本書で取り上げる敬語は、日本社会でのコミュニケーションにおいて重要な役割を担っているため、上級の日本語学習者からも適切な運用力を身につけたいというニーズが高い項目です。
本書では、まず、待遇表現の中における位置づけと機能について考え、表現形式を整理した後、場面に応じた使い方を学びます。
レベル:中級後期から上級
類別:文法 使用時間目安:10~15時間
目標:上級レベルの日本語を適切に産出する。
構成:全3章…「待遇表現と敬語」「様々な表現と使い方」「待遇表現が用いられる場面」
目次
はじめに
この本を使う方へ
敬語を中心とした対人関係の表現―待遇表現―
ウォームアップ
Ⅰ 待遇表現と敬語
1.待遇表現とは
2.敬語について
(1)機能
(2)種類
(3)使用の原則
Ⅱ 様々な表現と使い方
ウォームアップ
1.敬語表現
(1)動詞の形と使い方
①(ら)れる
②お・ご~になる
③お・ご~する
④特別な形
⑤敬語化する部分
(2)あらたっまた表現
★①丁重語
★②(さ)せていただく
★③ございます
④丁寧化できる従属語
⑤接辞
⑥人を表す表現
★⑦あらたまった形(動詞・形容詞以外)
2.授受表現
(1)形と使い方
(2)様々な用法
①人以外から受けた恩恵表現
②恩恵を表さない表現
★③「(ウチの者)に~てやってくれる」
3.丁寧体と普通体の使い分け
(1)書き言葉の場合
①読み手の有無
★②丁寧体と普通体のまざった文
(2)話し言葉の場合
①聞き手の有無
★②丁寧体と普通体のまざった文
Ⅲ 待遇表現が用いられる場面
ウォームアップ
1.依頼・誘いと承諾
(1)依頼する
(2)依頼を承諾する
(3)依頼・誘いを断る
(4)文句・苦情・不満を言う
2.助言・忠告
(1)助言を求める
(2)助言・忠告を与える
(3)助言・忠告を理解する
3.主張・意見
(1)賛成意見・反対意見を述べる
(2)自分の意見を述べる
(3)評価する
(4)評価に対応する
4.許可・申し出
(1)許可を求める
(2)自分の行動を申し出る
5.感謝・おわび
(1)感謝する
(2)わびる
ちょっと一息
①敬語の間違い―日本人の場合と外国人の場合
②くだけた言い方と丁寧な言い方―教科書での扱い
③いろいろな「お・ご」
④「ませんです」を使う心理
⑤「〇お見せしておりますグラフ」―丁寧に言える修飾節
⑥「ご遠慮ください」
総合演習
参考文献
日本語文法演習 敬語を中心とした対人関係の表現 ―待遇表現―
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価格: 1,430円(税込)
- 判型: B5
- 頁数: 102頁
別冊: 23頁 (解答)
- ISBN: 9784883192724