日本語文法演習 話し手の気持ちを表す表現 ―モダリティ・終助詞―
日本語文法演習シリーズは、上級レベルの日本語を適切に産出するために、文法をわかりやすく整理・説明し使い方の練習をするものです。本書で取り上げるモダリティ・終助詞は話し手の気持ちや判断を表すものであるため、その使い分けには、場面や人間関係などの条件が作用しています。本書ではどんなときにどんな形式を使えばいいのか、またその使い分けについてわかるようなルールを提示しています。日本語の指導に携わる方にもおすすめの一冊です。
レベル:中級後期から上級
類別:文法 使用時間目安:22~25時間
目標:上級レベルの日本語を適切に産出する。
構成:全2章…「モダリティ」「終助詞」
目次
はじめに
この本を使う方へ
Ⅰ モダリティ
ウォームアップ
1.断定を避ける
(1)「と思う」「と考える」「と思われる」
(2)「Aないことはない」
(3)「AことはA」
(4)「わけではない」「とはかぎらない」
2.否定
(1)「のではない」
(2)「わけではない」
(3)「のではない」と「わけではない」
3.想像して述べる
(1)「だろう(う・よう)」「まい」「のだろう」
(2)「だろうか」「のだろうか」
(3)「かもしれない」「恐れがある」「かねない」
(4)「はずだ」
(5)「にちがいない」「に決まっている」
4.様子を述べる
(「ようだ(みたいだ)」「らしい」「だろう」「そうだ」)
5.意志
(1)動詞の辞書形・マス形による意志
(2)「う・よう」と「つもりだ」
6.義務・必要
(1)「べきだ」
(2)「ものではない」と「ことはない」
(3)「なければならない」「ざるをえない」「ずにはいられない」
7.可能・不可能
(1)「ようがない」
(2)「かねる」
(3)「わけに(は)いかない」
(8)その他の可能を表す表現
8.総合練習
Ⅱ 終助詞
ウォームアップ
1.一般的終助詞の意味と機能
(1)「ね」
(2)「よ」
(3)「だろ/でしょ」
(4)「じゃない」
2.周辺的な終助詞の意味と機能
(1)「って」
(2)「っけ」
(3)「な/なあ」と「わ」
(4)「だ」
(5)否定形の同意要求
(6)「か」
3.総合練習
ちょっと一息
①「かねない」「かねる」「かねている」「たまりかねて」
②「ようだ」
③「つもり」
④「なくてもいい」「までもない」
⑤「にくい」「づらい」「がたい」
⑥「も」の効果
⑦強い否定になる二重否定
⑧命令形+「よ」
⑨終助詞の結びつき(1)「よな」
⑩終助詞の結びつき(2)「わね、わよ」
⑪疑問を表さない「か」
総合演習
参考文献
日本語文法演習 話し手の気持ちを表す表現 ―モダリティ・終助詞―
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価格: 1,430円(税込)
- 判型: B5
- 頁数: 84頁
別冊: 14頁 (解答)
- ISBN: 9784883192816